第1部は講演で始まりました。「パトリス・ジュリアン　スープの基本」。食事を楽しむことは、雰囲気を楽しむこと。私たちが大切にしなければならないのは、心の余裕だとおっしゃるパトリスさん。料理と道具・食器の関係を見つめ直すなど、暮らしを豊かにするヒントをたくさん教えてくださいました。

お料理だけでなく心温まるトークからも「幸せの香り」が。

レシピを聞き逃さないよう熱心にメモを取る参加者。

　講演の途中で、前日にパトリスさん自らが仕込んでくださったスープ、ハリラが登場。モロッコの人々が食べるラマダン（断食）明けのスープとか。事前にお知らせしていなかったので、ちょっとしたサプライズとなりました。

あちこちのテーブルから「おいしい！」という声が。

ほとんどの人が初体験のハリラ（モロッコ風豆のスープ）。

　第2部は、会場のだれもがお待ち兼ね、パトリス風ブイヤベースのデモンストレーション。何しろ30分で仕上げますよ、と宣言して作り始めたので、誰もが興味深々。その言葉通り、見事短時間でブイヤベースが出来上がりました。誰もが口々においしい、と絶賛。スープをより身近に感じていただけたのではないでしょうか。

料理を心から楽しんでいる様子が会場に伝わります。

30分で完成したとは思えない見事なブイヤベース。

パトリスさんが、直にスープをよそってくれました。